カラフルで奥行きのある音、リミキサーとしてのLone
Loneについて
書き始めに、Loneについての客観的な予備知識を蓄えるか…と思い、検索して知ったのですが、大阪にLoneというバンドがいるのですね。今回ご紹介するのは日本のバンドではなく、Matt Cutler、通称Lone。UKノッティンガムのプロデューサーです。
メロディアスなシンセサイザーが乗っかってくるカラフルなサウンドが特徴的。普段テクノなど聴かない人でも、比較的聴きやすいアーティストなのではないかと思っています。
Loneの歩みや音楽性について、もう少し突っ込んで知りたい方は、下のリンクが詳しいです。(※2015年の記事。)
リミキサーとしてのLone
Loneの名前がロックリスナーのところまで広まったのは、RADIOHEADの2011年のリミックスアルバム"TKOL RMX 1234567"への参加が大きいと思うのですが、Loneはリミックスにはずれが少ないです。特に、インディロックとかインディポップ寄りの楽曲を、どこか懐かしいシンセサイザーサウンドが引き立てると思うのです。
Egyptian Hip Hop
マンチェスターの4人組ロックバンド。バンド名が紛らわしいですがエジプトのヒップホップとは関係ないです。2010年デビュー。
活動休止するという記事を読んだおぼろげな記憶があったのですが、探したけれどそんな情報はなかった。ただ2012年アルバムGood Don't Sleepをリリース、2013年にアルバムからシングルカットでTobagoをリリース後は目立った活動は見られず、2016年にフロントマンAldous RHがソロデビューしています。
原曲は派手さはないけれど抑制の効いたバンドサウンドで、モノクロームな印象があるのですがそのテンションは保ちつつ、音に色彩と奥行きを足すようなリミックスだと思います。好き。
Bibio
こちらの記事で少しふれたBibioの楽曲も、Loneによってリミックスされています。
原曲は1分と少しの短い曲。原曲をほぼそのまま生かしているように聞こえますが、あえてアナログを感じさせるような荒い音作りをするBibioの曲に、水の音や鳥の声などの環境音のサンプリングがマッチ。あとここにがっつりビートを乗せてくるのがLoneっぽい。かっこいい。
Kllo
今注目の、メルボルンのデュオKlloのリミックスも手がけています。
今回貼ったリミックスの中では、一番、原曲よりもいつものLoneの音に近い気がします。でも、透き通った歌声に合ってる。
他にもLoneが手がけているリミックスはあるので、是非リミキサーに注目して音楽を探してみてください。
Loneのニューシングルはフロア対応!
下リンクのサイトによると、Ambivert Toolsはフロア対応シリーズとのことで、いつものR&S Recordsよりリリース。
いつものカラフルさはだいぶ控えめで、重低音がすごい。
糖分80%カットっていう感じ。この路線も良いですね。今後もより多彩な活動が期待されます。