ClarkのニューアルバムDeath Peakが《Warp》よりニューリリース
Clarkのニューアルバム"Death Peak"が4月7日に、おなじみ<Warp>からリリースされているよ。
先行でストリーミングされていた"Peak Magnetic"はこちら。
はじめて聴いたときには「テクノなのに...もはや...サイケ?!」と思って震えました。山の中で音楽を爆音で聴いているときみたいな、フェスみたいな音像。
なおClarkは、昨年8月から構想していたという同作のタイトルについて、「完璧だと思ったよ。まるで呪文のように『デス・ピーク、デス・ピーク、デス・ピーク』と繰り返していた。この山の出発地点は、穏やかに蝶の舞う牧草地が広がっている。でも最後には危険でおそろしい頂にたどり着き、あらゆるものが壊れた光景を眼下に見渡すことになるんだ」と明かしている。
でも、「あ、そうか、peakだから、山なのか...」と腑に落ちたのでした(?)。天才(変態)の考えることは、難しくてよくわからない。
ネタバレになってしまうけど(しかしネタバレして困るくらいのカタルシスが得られるのかはわからない)、エモーショナルなテクノが展開されていってM7"Catastorophe Anthem"では荘厳ささえ感じるトラックとなり、突然M9"Un U.K"ではちゃぶ台をひっくり返したようなノイズミュージックに。台無しな表現しかできないので、プロフェッショナルの言葉を引用すると、
終曲「Un U.K」はドロップで約35曲のEDMトラックをギターペダルにブチ込んで踏みつけ、まるでエド・ラッシュ&オプティカル、ディリンジャの音を材料にした脱構築的レイヴ・バンガーでタイトル通りの怒りを炸裂させている。
だそうです。diskunionオンラインショップより。
とてもClarkっぽいアルバムだと思ったけれど新しい試みもされていて、それは「人の声」が入っていること。確かに今までのClarkの曲では人の声が入っているイメージがない、ですね。
Exclaimによれば、今回のアルバムでClarkは過去の作品ではほとんど用いていなかった人間の声をほぼ全ての収録曲で取り入れているそうだ。レコーディング・プロセスの後半におこなわれたこの試みを振り返り、彼は人の声を”最も完璧なシンセ”と評している。
"最も完璧なシンセ"と言っておきながらどうして今まで使わなかったんだろう。やってみたら、あらいいじゃない、となったのかな。天才(変態)の気まぐれにはびっくりですね。
相変わらずのClark節なので是非聴いてみてくださいね。